レオス運用部インタビュー

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レオス運用部インタビュー

 レオスの運用部のアナリスト、ファンドマネージャーはどんな人?アルバイトの学生二人(丁稚)がメンバーを突撃インタビュー!あんなことやそんなことを聞いてみます!

レオス運用部メンバー写真

インタビュアーコメント

レオス・キャピタルワークスの創業メンバーのひとり、湯浅光裕さんです。ひふみ投信の開設当初から運用に関わる湯浅さんのひふみ投信に対する想いとは…

湯浅 光裕

運用部 ファンドマネージャー

ゆあさみつひろ。1990年ロスチャイルド・アセット・マネジメントに入社。1993年に日本株運用のファンドマネ-ジャーに就任し、同社グループがヨーロッパ、オーストラリアで募集したユニットトラストや年金資金の運用を担当。1999年には中小型株ファンドで年間419%の運用成績を達成。
2000年、ガートモア・アセットマネジメントに入社し中小型株ファンドを担当。ガートモア・キャピタルストラテジー・ジャパンスモールファンドは、2000年スタンダードアンドプアーズ社による調査でインターナショナルマーケテッドスモールファンド(日本小型株ファンドの中で最も販売されたファンド)に選定。
2003年、レオス・キャピタルワークス取締役に就任(現任)。

湯浅

 

一人でも多くのお客様の資産形成を担いたい

堅田  さっそくですが、ひふみ投信とはどのような商品だとお考えですか?

湯浅  設定当時の投資信託法に則り、かつ、考え得る投資家(お客様)にとってメリットになるアイデアを全て入れて、一人でも多くのお客様の資産形成を担いたいという想いで作った商品だと僕は思っている。

堅田  考え得るアイデアとはどういうことでしょうか?

湯浅  具体的には2つあって、 1つ目は現金を50%まで持てる投資信託だということ。 逆にいうと、資産の50%を超えて株式等の有価証券に投資していれば残りの50%未満は現金で持っていても良いということなんだけど、実際にはフルインベストメントと言って、95~97%は株式投資して、現金は3~5%しか持たない場合がほとんど。
なぜならほとんどの投資信託の目的が株式投資によりリターンを稼ぎ資産を増やす設計になっていて、下落局面があった場合に資産を守る設計にはなっていないから。
また、多くのお客様の期待は良い銘柄を選んで、投資して資産を増やしてくれるだろうというところにあるのだけれど、実際の株式市場は上昇と下降を繰り返して、世界で起こるあらゆる出来事に影響され、世界の投資家からの資金が大量に流入することもあれば、流出することもある。
良い銘柄を発掘する能力はあると自負しているので、常に良い銘柄を組入れるが、不安なことがあった場合には躊躇せずに売却して現金として保有し資産保全しようと考えたスキームなんだ。
こうした仕組みの投資信託ってあまり無いんだよ。これがお客様の資産を増やし、守るために法律の範囲内でできる事の一つだったんだ。
2つ目は資産形成応援団という仕組み。
ひふみ投信は手数料にも特徴があって、5年、10年と長く預けていただいたお客様からいただく信託報酬が実質的に安くなるという仕組みにしているんだ。長期的に投資をしてもらったほうが、僕らにとっても、投資先企業にとっても、ひいてはお客様にもメリットがあると思っている。
こんな風に当時の仕組みの中でベストだろうと思う形で作ったのがひふみ投信なんだ。

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堅田  なるほど。お客様の資産形成を担うために考え得るベストな仕組を実現した商品なんですね。ひふみ投信の中身について聞きたいのですが、会社のどういう部分を見て投資を行っているのですか??

湯浅  僕はビジョン、ミッションがある会社、オーナーシップのある会社、インセンティブがある会社、コンスタントに利益を出している会社に投資をしています。

堅田  そのなかでの優先順位はありますか?

湯浅  一番重要なのはビジョン・ミッション。
実はビジョンやミッションを聞いてすぐに答えられる会社は少ないんだよね。特にオーナー社長の方には必ず「何のために事業をやっているのですか?」とシンプルに聞くようにしている。
例えば、JINSの田中社長は「世界中の全ての人にメガネを」と答えた。面白いしわかりやすいでしょ?そこから、そのミッションを実現するために企業としてどうするの?という具体的な行動に落ちていく。
ビジョンやミッションがなかったら何のために毎日働いているのかわからないし、僕らが投資するお金が何に利用されるかわからない。僕たちが会社を作るときもビジョン・ミッションを重視したんだ。僕たちが何のために事業を起こしたのかと聞かれると「資本市場を通じて社会に貢献するため」と答える。この言葉を作るのに何十時間と議論したんだ。それが僕たちのやりたいことだし、その為に起業するんだと結論づけた。

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次に重要なのはオーナーシップ。
オーナーシップというのは、日本語にすると「当事者意識」という感じかな。経営者だけでなく、従業員にも「当事者意識」があるかどうかが大切。何のために自分がここにいて、何をするべきかを考えて行動できているか。
経営者自身もそうだけど、経営者は更に従業員に当事者意識を持ってもらえるように努力しているかどうかも。例えば挨拶。従業員が当事者意識を持っていれば会社にどんな人が来ようが挨拶をする。これは普通のことでしょ?挨拶をすることで人と人とのコミュニケーションが始まり、相手のことを知って、信用が生まれるからね。
不審者でない限り会社に来る人は投資家だろうが、お客様だろうが、取引先の人だろうがとにかく会社に関係のある人が来ているのだから来社する方々に何をするかと言えば挨拶。僕は、私は関係ないと思っていれば挨拶もしないでしょう?子供たちにも同じ事を言っているけど、彼らの方がすんなり出来るよね。
その次がインセンティブ。
毎日、毎日努力するのはボランティアではないのだから何かリワードがないと人は動かない。金銭的なものかも知れないし、自己実現をする場所かも、またはプライドを持てる仕事内容などなど。金銭的には給料やボーナス、ストックオプションなどでだいたいカバーできるが、それ以外にもいろいろあるだろうから、それをどうしているか?
ビジョン・ミッション、オーナーシップ、インセンティブ全てあっても利益が出ていない会社は当たり前だけどだめだよね。四半期でコンスタントに利益を上げて、その水準を少しずつでも上げている企業であれば何かありそうだよね。

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半歩先をいくこと

堅田  お話を聞いていると会社の業績や指標というよりは企業の中の人を重視している感じを受けるのですが

湯浅  投資は人、お金じゃない。実際に投資するのはお金なんだけど、人が人を信用してお金を媒介して気持ちを伝えている、それが投資だと僕は思っている。

堅田  そういった人を見る目はどうやって培われてきたのですか?

湯浅  大学生になって、近い将来に就職のことも考えなければならないな~と漠然と思ったとき、それまで何も考えずに生きていたので「あー遊んじゃったな」と思ったんだよね。
そのときにこのまま人と同じ事をしていてはダメだと思って「周りにいる人たちと違う事やろう」と思ったんだ。人と同じことをしないためには人を観察しなきゃいけない。そんなところから自然と人を観察するようになったのかもしれない。そもそも人は好きなので、人を見ているのは昔から好きだったような気がするな~。
ちなみに、悩んで、人と同じことではだめだと考えた中で出した答えは海外留学だったんだ。
1980年代頃は留学する人がだんだん増えてきて、姉がロサンジェルスに留学していて何度か行ったこともあったので「うん!そうしよう!」って思ったんだよね。姉が西海岸だったので、僕は東海岸に行こうとニューヨークに行った。
MBAに行っても、レポート課題は何かしらユニークなアイデアや手法を入れていたよ。大したことなくてもユニークであろうと考えて、努力すれば良いと思うんだよね。

堅田  それが投資にも生きているということですか?

湯浅  投資にも生きていると思うが、投資に関してはあまりユニークに走っても駄目なんだ。

堅田  投資でいうユニークさ、人と違うというのはどういうことですか?

湯浅  半歩先をいくことだと思う。1歩先でも良いのだけれど、あまり先過ぎても消化不良になってしまうので、半歩先。
株式市場は頭の良い人達が大勢戦っている世界なので、先過ぎず、遅すぎずを考える。運用に関しては、色んな人が色んな事を考えて日々努力してるわけで、そんなに違う事はできないのだけれど、そんな中でも人と違う視点を持って半歩先を考える。ということかな。
その為には生き方から変えなければならない。一朝一夕には人と違う視点なんてもてない、その為には生き方、ライフスタイルから変えていかないとね。それには時間もかかるし、努力が必要。時間はみな同じように流れているのだから、時間を味方につける方法も必要で、そんなところからユニークな生き方も見えてくるよ。

堅田  何か今までの話が繋がったような気がします。

湯浅  ほんとか~??(笑)まあ、ポートフォリオは運用者の生き方だと思っているからね。

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資本市場を通じて社会に貢献したい

堅田  最後にお聞きしますが、そんな湯浅さんの生き方を反映したひふみ投信を通じて世の中にどのような価値を提供して行きたいと思っていますか?

湯浅  それはレオスのミッション・ビジョンでも掲げているように「資本市場を通じて社会に貢献したい」

堅田  ありがとうございました。

インタビュアーによるあとがき

堅田

「人」に投資をするという話を聞いて、どんなに大きな会社であっても働いているのは「人」であって商品を作って世の中に価値を提供しているのも「人」なんだと改めて感じさせられました。
投資というと何か難しい数字を見て判断すると思いがちですが、その数字を作っている「人」を見ることも大切なんですね。

 

湯浅さんによる運用部紹介

湯浅

蛭田さん:頼もしい人
栗岡さん:これからの人
八尾さん:暑い人
渡邉さん:頑張る人
藤野さん:大変な人